ムートン商品のオーダー作成・加工-Part.17 ムートン文字入れ
2018/05/31
今回はムートンクッションに文字入れをしました。
「HUG」という文字です。
まずムートンに入れたい文字を印刷した紙を用意し、切りとって型紙をおこします。
元の紙はパソコンで作りますので、フォントや大きさ、デザイン等はある程度自由に決められます。
次にムートンの裏側に型紙をずれないように軽くテープで貼り、周りをペンでなぞっていきます。
そして、ペン跡をガイドにしてカッターで切り抜き、それらをムートン文字(アイボリー)として使用します。
背景側(ブラック)も同じ型紙を使用して同様に切り抜き、ムートン文字をはめこむための穴を作ります。
あとは文字側と背景側をミシンで縫製すれば表地はOK。
裏地を付け、中綿を入れ、仕上げをすれば完成です。
ムートン文字の特徴として、毛があるので必ず輪郭はぼやけます。
また、毛の向きによって見え方が変わります。
下画像は何も触っていない状態から、白文字部分のムートンの毛を指で外側に癖付けるようにしてみました。
太文字になりましたね。
また違った印象を受けます。
その時その時で様々なニュアンスを表現してくれるので面白味がありますね!!
ちなみに文字側と背景側は必ず対になっているので、文字を切り抜き穴の空いたムートン(今回はアイボリー)に、穴を作る際に生成されたムートン文字(今回はブラック)を入れることも可能です。
要は先ほどの作業の色が入れ替わったバージョンです。
(まあ今回アイボリーは切れ端を使い、クッションとして完成させるには原皮を足さないといけなかったので、そこまでやっておりませんが)
もちろんこの入れ替えの原理は文字以外のどんな形にも使え、同時に2パターンを作成する事が容易とも言えます。
下のムートンクッション「ダルメシアン」なんかは白黒が逆転した2タイプがあり、バリエーションアップの手間やコストを減らしています。
今回はクッションでしたが、もちろんラグなど他のムートン商品でも文字入れは可能です。
名入れやギフトのメッセージに良いですね♪
- フォントの完全再現はできません。
- 複雑なフォント、複雑な文字、小さいサイズ、長毛の場合は文字の再現率がかなり下がりますのでお勧めはできません。